――ファンクラブのモデルですね。

 世の中のバランスが変わったときに、有料のモデルが優勢になる可能性があります。実際、ニコ動の中では、それが局地的に起こっています。僕らは、有料モデルが最終的に勝つと信じている。ただ、日経さんのように、僕ら以外でうまくいきはじめているところが出てきており、正直、嫌なのですよ。

 コンテンツ産業も、経済原理に従います。ゲーム業界では過去に同様なことが起きています。無料のカジュアルゲームが席巻していたと思ったら、いつのまに、万円単位を支払う重課金ゲームが主流になっていました。無料ではコンテンツ制作者が食べていけないので、結局、無料から有料マーケットに移動するのです。このような歴史が繰り返されてきました。

――では、ニコ動のニュース媒体としての価値を上げていこうという気はありますか。

 それはないです。基本、競争する気がありません。みなさんがやらない領域をコツコツとやります。会社統合後には、できる範囲も広がると思いますが、それでも、これまで通りコツコツとやっていきます。

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