“おもてなし文化”を醸成する
「シルバービレッジ日野」

 自立混合型の1位は、「シルバービレッジ日野」(日野市)。経営主体のシルバービレッジは、1986年から八王子市を中心に介護付き有料老人ホームを展開してきた。現在では、八王子に2施設、日野に2施設を運営する。八王子では居宅介護支援と訪問介護の事業所も併設する。 

自立混合型1位の「シルバービレッジ日野」は食堂に隣接した広いベランダ、屋上に露天風呂などがあり、共用スペースが充実している

 自立型といっても、開設から12年目になり、当初73人中4割の要支援者が2割に。一方、平均介護度は3.0と、入居者の4割に全介助が必要になった。常勤の看護師による医療対応や看とりもできる。高齢者虐待の一時保護指定も受けている。

 特徴は接遇の良さと徹底したおもてなし。開業時、社長にホテル勤務経験者を迎えたことで、おもてなしの文化が醸成した。

 職員の約3割が「おもてなしエキスパート」の認定(日本おもてなし推進協議会)を取得している。外部の接遇研修にも積極的に参加させる。あいさつも元気で、施設全体に活気をもたらす。

 グループ全体での実績によるノウハウも生きる。特に希望者による1泊旅行は人気のイベント。三浦半島や伊香保温泉などへ行く。事務職や営業職も参加して、入居者1対スタッフ1の体制を敷く。「認知症の方が旅行したことを忘れてしまっても、楽しい気分が残ればいいと思っています」(青木賴之施設長)。

 入居率は10年連続で95%以上。介護職員の平均勤続年数8年と定着率が良く、「いつも同じ顔のスタッフ」によるきめ細かいケアやサービスが、高い入居率の大きな要因となっている。

(実用ライフスタイル誌「ダイヤモンドQ」編集部)