お金儲けの神様「邱永漢」人生最後の弟子で、2005年より中国四川省成都に在住。日本生まれの韓国人で、現在はグループ会社3社の社長兼取締役を勤める金さんが、中国バブルの行く末を考えます。
中国にビン(門構えに虫)南語(台湾でも使われています)という言葉があります。およそ、福建省を起点として世界にひろがっていった民族の一派だといわれていますが、商人としても有名な方々です。
この地域の人々は、アジア全域で活躍する方が多いのですが、この地域で古くから言われている言葉が「門をでない者は虫にも劣る」です。
そもそも、ビン南のビンの文字をみれば分かる通り、門の中に虫がいるのが、ビンです。ここの人達は、古くからその土地にとどまらずに、世界を舞台に戦ってきたわけです。
翻って、日本のグローバル度は東京でみればなかなか高いのですが、それ以外の地域ではまだまだだと思います。
どのような形になるかわかりませんが、この後10~20年のあいだに国境というものが意味をなくし、より自由に人々が移動するようになると私は考えています。
香港から日本までうまくすると1万円台で飛べる時代なわけですから、経済的にも物理的にもその時代はすでに始まっています。精神的にまだ壁があるだけなのだと思います。
最近、グローバルエリートという言葉をたまに目にします。なんだか流行り言葉のようで私にはピンとこないのですが、グローバルに活躍できる人がもっともっと出てくるべきだと私も思っています。
グローバルエリートの条件
私が考えるグローバルエリートに必須の条件というものがあります。以下が、その3条件です。
<グローバルエリートになる3つの条件>
IQ=Intelligence Quotient 知力
EQ=Emotional Quotient 人間力
AQ=Adversity Quotient 逆境への強さ
IQやEQに対する説明はいまさら必要ないと思います。
AQ。この言葉を目にするのが初めての人もいると思いますが、「逆境や変化、挑戦に立ち向かう時に、いかに高いパフォーマンスを発揮できるのかを知る指標」です。
わかりやすく言い換えれば「根性」です。
こんなことをいうと笑うかもしれませんが、ビジネスマンが世界を舞台に戦う際には、ありとあらゆる逆境を経験します。その中で逆境にくじけずに学習を続けることのできる人間が長期的に成長していきます。だから、世界で戦うには、心の強さ、根性が本当に必要なんです。
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