バンコクでの事業展開
2011 年3月。「目処が立つまでは日本に帰らない」つもりでタイに。新会社の事業には薬局の経営もあった。必要な事業資金1000万円を親戚や仕事上の付き合いのあった方から工面して12年1月にブレズ・アジア社を設立する。
飯田さんの周りには、「1000万や2000万の失敗ぐらいで、飯田君が経験を積めるなら投資してやるよ」と言う人たちが何人かいた。「その代わり、おれの老後はおまえどうにかしろよ、ってみなさんおっしゃいます」。
初期投資で200万バーツ(約600万円)が消え、5月にアソーク店をオープンしたときの手持ちの資金は100万バーツ(約300万円)。それから8カ月。資金がほぼ底を尽きかけた頃、ようやく黒字に転換した。「ひたむきに支えてくれたタイ人フタッフがいなければこの会社はなかった」とその頃を振り返る。
2013年8月。スクムビット・ソイ39に2号店をオープン。月の売り上げは医薬品の店舗販売と輸出で約100万バーツ(約300万円)。自らの事業を「堅実にお客様のご要望に応え、信頼を得ることでだんだんと収益が上がる事業」と語る飯田さん。事業の延長線たる次の目標はクリニック開院と製薬事業である。

BLEZ ASIA Co., Ltd.
ウェブサイト: www.blez-web.com
Eメール:naoki.iida@blez-web.com
(文・撮影/『DACO』編集部、『DACO』2013年12月5日号より)
|
|