3月前半の底入れ以降、日本の株式市場は急反発したが、外国人投資家の積極的な買いは見られない。新年度入り後も株価上昇が続くかどうかについて、需給面では外国人の動きが鍵と考えている。

 バブル崩壊後、株価が中期的に底入れした局面は、例外なく外国人が大幅に買い越している。2003年もTOPIX(東証株価指数)が本格的に上昇したのは、外国人が毎月1兆円強を買い越した5月から8月にかけてだった。

弱気の極みにある外国人投資家

 最近の外国人売りは「日本株売り」というよりも、「株式売り」の色彩が強い。