J.D. パワーでは、毎年、日本全国のホテルグループ・チェーンのホテルを対象に、宿泊客満足度調査を実施しており、今年も11月26日に調査結果を発表した。

 調査結果はホテルの提示する正規宿泊料金や客室面積をもとに「1泊3万5000円以上」「1泊1万5000円~3万5000円未満」「1泊9000円~1万5000円未満」「1泊9000円未満」の4つの部門に分けて分析している。

 今年は「1泊3万5000円以上」部門では9年連続でザ・リッツ・カールトン(776ポイント)が、「1泊1万5000円~3万5000円未満」部門では富士屋ホテルチェーン(718ポイント)、「1泊9000円~1万5000円未満」部門ではJR九州ホテルズ(672ポイント)、「1泊9000円未満」部門ではスーパーホテル(654ポイント)が第1位となった(括弧内は1000点満点の満足度指数)。

 ホテル宿泊時の総合満足度を測定するために、J.D. パワーでは、「予約」「チェックイン/チェックアウト」「客室」「F&B(食事・飲料)」「ホテルサービス」「ホテル施設」「料金」の7つの領域の50以上に渡る項目で満足度評価を得て、総合満足度スコアを計算している。

9年連続トップのリッツは客室
スーパーホテルはコスパ、フロント対応で高評価

【「1泊3万5000円以上」部門1位:ザ・リッツ・カールトン】

 部門内で「予約」「客室」「F&B」「ホテル施設」「ホテルサービス」の領域で最も高い評価であったザ・リッツ・カールトン。9年連続で第1位となったその最大の要因は、ホテルが宿泊施設として提供する商品そのものである客室評価の高いことにある。客室の内装デザインの良さ、備品類の使い勝手の良さに加えて、快適な空間が提供されていることが高い評価に繋がっている。