最近、シシド・カフカのことが気になって夜も眠れない。というのは大げさだが、個人的に大ブームになっている。ネットでも、注目度・関心度がどんどんエスカレートしている気配濃厚である。

 ちなみに、グーグルで検索すると、12月5日現在で約51万件のヒット。「ダメよ~、ダメダメ」でブレイク中の日本エレキテル連合が約54万件だから、それと比べてみても、シシド・カフカ、やはり注目度急上昇中だと言えるだろうが、とはいえ、「シシド・カフカって誰? ってか、何?」という読者がほとんどだろうと思うので、簡単に紹介しておく。

 彼女は、ドラムを叩きながら歌うという珍しいスタイルのドラム・ボーカリストで、身長175センチ、9頭身という抜群のスタイルと独特のエキゾチックな美貌を備えた美女である。どこの国の人間かわからないような名前だが、両親とも日本人の純正日本人である。つまり、シシド・カフカというのは、アーティスト名。ちなみに、有名な作家であるフランツ・カフカとはまったく何の関係もない。

 これまで、フジテレビ系のバラエティ番組『新堂本兄弟』に、番組バンドのドラマーとしてレギュラー出演したり、グリコのお菓子「プリッツ」のCMに登場したりして、少しずつ話題を集めていた。

悪女たちのなかで
強烈な印象を放つ存在感

 それがこの秋、沢尻エリカ主演のドラマ『ファーストクラス』(フジテレビ系)のシーズン2にキャスティングされ、ドラマ初登場となったのだが、その演技力が凄いと、これまたネットで話題となっている。

 このドラマ、簡単に言うとファッション雑誌やアパレルブランドを舞台に、イジワル悪女たちが足を引っ張り合うという、女たちの壮絶な戦いを描いたドラマだが、その悪女たちのなかに、大富豪の川島財閥の娘でファッション誌の編集部で働く川島レミ絵というキャラクターが登場する。

 この川島レミ絵を菜々緒が演じて、シーズン1では沢尻エリカ演じる主人公の吉成ちなみをいびり倒して、あまりのハマリ役に話題になったのだが、今回のシーズン2では、そのレミ絵の100倍強力な悪女という触れ込みで姉のナミ絵というキャラクターが登場。このナミ絵を演じるのがシシド・カフカである。

 何が凄くて話題になっているかというと、高慢ちきで威圧的な生意気女を演じさせたら当代一の菜々緒の姉役としてちゃんと成立する演技ができていることだ。

 たとえば、女たちの戦いのなかでちょっとしたミスを犯してしまった妹・レミ絵を、「妹よ。彼氏いなくて処女歴30年の妹よ」、みたいな侮蔑的なセリフを浴びせながら、どんどん壁際に追い込んでいく。あの菜々緒(妹・レミ絵)が、「お姉さま、ご勘弁を」と防戦一方に追いやられる、というようなシーンがある。その迫力が尋常ではない。

 もちろん、そういう設定だし、そのように演出されているわけだが、しかしそれでも、菜々緒さえもひれ伏すほどの怖すぎる姉の役など、並みの女優では演じきれないだろう。その迫力満点の強烈な演技が凄いと話題になっているわけだ。