バンコク発ビジネス・生活情報誌『DACO』編集部が、バンコクの屋台ビジネスをレポートした大人気企画。第2回はフランチャイズ屋台のオーナーになるためのさまざまな疑問に答えます。
参考記事:バンコク屋台開業ものがたり【第1回】
前回登場してくれたオー氏(元『DACO』の編集スタッフで現在はフランチャイズ屋台オーナー)の話を中心に、フランチャイズ屋台ビジネスについてまとめてみました。
Q1.外国人は屋台ビジネスができるの?
A. 法律的には無理。
原則として、屋台を出すには区役所に届を出す義務があり、必要書類としてタイ国民のIDカードとある。ただし実際はタイ人でも許可を取らずに店を広げているのがほとんど。
フランチャイズ屋台の会社によっては、外国人オーナー可というところもあるが、法律的な保障があるわけではないので、タイ人パートナーを探そう。
Q2.屋台出店の場所はどうやって探して、許可をもらうの?
A. 個人の屋台は無許可がほとんど。
フランチャイズの場合は通常、屋台主(オーナー)が出店場所を決めたら、親会社に報告をしなければならない。親会社が一緒に探してくれることもある。ちなみにオー氏は、自分の足で探してその場所の所有者と交渉。セブンイレブンの軒先に1.5メートル四方のスペースを月3500バーツ(約1万2000円)で借りている。
Q3.屋台成功のコツは?
A.サイアム・スクエアやシーロムの店舗でブレイク、オー氏が開店したフランチャイズ屋台「ルークチン・プラー・ラバード」の社長、ジャックさんに聞いた成功の秘訣は以下のとおり。
【成功の5カ条】
1.人が集まるロケーションを探せ!
2.レンタルスペースを確保せよ!
3.調理・調味をいいかげんにやるな!
4.笑顔でサービスマインド! 商売中は怒るな!
5.コスト削減! ムダ使いをするな!
Q4.開店時間は、どうやって決めるの?
A. 屋台オーナー次第。
オー氏の場合は、天候や売上げ状況により若干の変動はあるが、通常16~20時の4時間のみ開店。長く営業してコストをかけるよりも、人の流れを見てピンポイントで狙ったほうが、純利益につながる、という判断。
Q5.親会社に対してロイヤリティは発生するの?
A. 今回調べた13社(詳細は連載第4回で紹介)については発生しない。
初期投資以外に親会社から買い付けるものは、毎回の食材の仕入れのみ。更新時に更新料が発生するところもある。
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