大規模再開発も進行中
低層階の賃料は強気で推移

 今後は、大規模再開発にも期待がかかる。松坂屋銀座店跡地の「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」と、数寄屋橋交差点に面したモザイク阪急跡地の「銀座5丁目プロジェクト」だ。前者は、ショッピングエリアのほか、オフィスや「観世能楽堂」も擁し、16年秋の開業を予定。後者は地下5階建て地上11階建ての商業ビルとなる予定で、15年秋の開業を目指す。

 現在、こうしたビルがテナントを募集しており、価格は強気で推移しているという。「特に強いのが1~2階の低層部分。一方で3階より上は、まだリーマンショック前の水準には届かない」(CBREの金谷ディレクター)。銀座全体で見ても、中央通り沿いなど立地の良い地点の1階店舗に関しては、既にリーマンショック前よりも高水準の賃料になっている。

 このほかにも、銀座5丁目にある「サッポロ銀座ビル」と「ファイブ銀座ビル」を建て替えて複合商業ビルにするプロジェクトや、オフィスビル「アーバンネット銀座一丁目ビル」の建設などのプロジェクトが進行中だ。

 今や銀座は外国人観光客が多数集まるエリアになっており、客数は着実に増えている。5年後には東京オリンピックも控えており、久しぶりに活気を取り戻した格好だ。しかし、中心部を少し離れれば、まだまだ賃料が上がらず、苦戦しているエリアも散見される。こうしたエリアには老朽化したビルも多く、再開発の動きがどこまで波及するのかが、今後の注目点だ。

(ダイヤモンド・オンライン編集部 津本朋子)