唐突だが、みなさんは「インターネット」「ホームページ」と聞いて真っ先に何を連想するだろうか。
ビジネスパーソンならすぐ頭に思い浮かぶのが「パソコン」というキーワードかもしれない。が、それ以外の多くのインターネットユーザー、つまり、主婦や若者、あるいは高齢者などにとってのインターネットはむしろ携帯電話での利用が主であり、彼らを取り込んでいくには、「携帯サイト」でのコミュニケーションは避けて通れない。今回は携帯サイトから顧客を獲得する方法を考えてみよう。

多くの世代でインターネット
といえば「ケータイ」

 総務省が今年4月に発表した「平成20年通信利用動向調査」によれば、2008(平成20)年末時点で、調査対象者の75%が携帯電話を利用している(グラフ参照)。

携帯電話及びパソコンの利用率(個人)

 年代別に見ると、13~19歳の約8割が携帯電話を持ち、20~50代ではほぼ9割、60代前半でも約8割が所有し、かつ、20歳以上は携帯の利用率がパソコンの利用率を上回っていることがわかる。とりわけ、60代前半の携帯利用率はパソコンの約1.6倍、60代後半では約2倍と、差が顕著になる。

 同調査は、端末所有割合とインターネットへのアクセスの関連について「携帯電話よりも価格が高く、操作にも相応の知識が必要なパソコンは、携帯電話以上に世代間で格差が大きい」と結ぶ。つまり、パソコンを使わずに携帯だけでインターネットを利用している人はかなりの割合に達する、というわけだ。