2015年3月28日、ラオスの首都ビエンチャンに中国資本の巨大ショッピングセンター「ビエンチャンセンター」がオープンした。これを記念して、ビエンチャンのショッピングセンター建設事情をレポートする第2回です。
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2012年頃から進められてきたショッピングセンター(以下SC)建造群は、都民の諦念とは裏腹に(関連記事参照)、ビエンチャンを訪れる外国人ビジネスマンの期待を煽ったに違いない。
ラオスは、ビエンチャンは、まさに急発展を遂げている、その機会を逃すまい、と思ってかどうかは知らないが、韓国人や中国人の進出は盛り上がっているようだ。そんな中オープンしたのが、中国資本の新しいショッピングセンターだ。
中国資本で完成したショッピングセンター
2015年3月28日、表看板の工事を途中にしながらも、ようやくオープンにこぎ着けたビエンチャンセンター。これもまた都民の予想どおり、何度かオープン予定日を変更してきた。
初めのオープン予定は2014年末、それが2015年2月になり、三度目の正直、同年3月に開会式を終えた。ちなみに、その前日には、同センターに入った中国銀行「Bank of China」の開業式が行なわれている。


開発は中国トップ500企業内に入る雲南建工集団有限公司とキッタポングループ(ラオス)。このジョイントベンチャーは、今回のビエンチャンセンターだけに限らず、2009年のシーゲーム(東南アジア競技大会)からラオスの開発に乗り出し始めた。
2012年にはASEM(アジア欧州会議)首脳陣の宿泊施設ASEM Villaを建設。前回紹介したドンチャンパレスホテルを買い取り、その近くにランドマークホテルという大型ホテルを開業した。
そして現在、そのすぐ隣にアウトレットモールをさらに開発中。首都中心部のメコン川沿いは、この中国資本が大きく占めるかたちとなった。現在、ラオスで開発といえば、まず中国がイメージされるほどだ。
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