年後半は再び株高へ
ただし大幅な上昇は期待薄

 多くの専門家が、程度の差はあれ5~6月には株価の調整が起きる、と見ている。ただ、年後半からは持ち直す、というのもほぼ共通見解だ(表1参照)。例外は、年前半に株高、後半に下落を見込む藤本氏と菊地氏である。また両氏とも今秋と目される日本郵政の上場を下押し材料に挙げている。

 年後半に株価上昇とされる主な理由は、米国経済が復調し、ギリシャ問題などが落ち着くなどで、海外経済の不透明感が払拭されると見込まれること、国内景気や企業業績の回復が続き、いったん慎重姿勢に転じた企業の業績予想も中間決算の頃には再び上向くであろうこと、だ。日銀の追加緩和を期待する声も複数ある。

 もっとも、大幅な上昇というのは期待薄なようだ。12月末時点の日経平均見通しで最も強気なのは広木氏の2万3000円、最も弱気は居林通・UBS証券日本株リサーチヘッドの1万9500円だが、大多数は2万~2万2000円の間で、回答の平均値は2万887円である。

 総じて言えば、年後半も大幅な上昇は期待できないが、大崩れもしない、というのがメインシナリオだ。

 以下では、各専門家のコメントを掲載する(表1の掲載順)。

SBI証券 藤本誠之(投資調査部 シニアマーケットアナリスト)

●日経平均見通し 15年6月末:2万1000~2万2000円 15年12月末:2万円

 3月決算の決算発表終了で、機関投資家が動きやすくなることが最大の要因。出遅れた個人投資家の高値づかみも。

●「セル・イン・メイ」はどの程度あり得るか?

 日経平均今年の高値は5月半ばから6月前半につけ、その後は9月に想定されている日本郵政の上場に向けて、1万9000円割れ水準までの下落を想定している。そういう意味で言えば、8割以上の確率で5月または6月に下落が始まると考えている。

みずほ証券 菊地正俊(エクイティ調査部 チーフ株式ストラテジスト)

●日経平均見通し 15年6月末:2万1000円 15年12月末:2万円

 2015年前半高の理由は内需回復、コーポレートガバナンス改革、15年度の2割増益。後半ボックスとなる理由は米国の利上げ、安倍政権の支持率低下、日本郵政のIPOとGPIFの買い減少。

●「セル・イン・メイ」はどの程度あり得るか?

 確率は30%。4月に調整済み。