オフィスワークの「何でも屋」が
抱えがちなキャリアの不安

何でもこなせる器用貧乏女子は一生報われないか?あなたのまわりにも何でもこなす「器用貧乏女子」がいませんか?
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「何らかの分野のプロフェッショナルになりなさい」

 キャリアに関してそう言われるようになってかなり日がたちます。これが一つの方向性として非常に重要であることは説明するまでもありません。

 ただ、そう言われて不安になってしまう一群の人たちがいます。それは中小企業でよく見かける、総務や経理、人事、社長秘書などさまざまな業務を幅広く一人で対応している女性社員です。

「ずっと広く浅く仕事をしていたら器用貧乏になるだけで、何かのプロフェッショナルになるなんて無理ではないか……」

「この会社が順調なうちはよいが、経営が危うくなったら専門性のない自分の転職先なんて見つからないのではないか……」

 そんな不安を抱えている方は決して少なくありません。しかし結論から言えば、その不安は無用です。さまざまなオフィスワークを幅広く担当できる人、言うなれば「マルチタスク・オフィスワーカー」のプロフェッショナルへのニーズは常に存在するからです。