戦略策定プロセスとは、経営理念やビジョンを実行可能なアクション・プランに落とし込む際の基本的な流れを指す。このプロセスは一方通行の流れではなく、仮説・検証を繰り返したり、実施結果や環境変化に応じて戦略の見直しを行うことも大切だ。

戦略策定プロセス

 基本的な戦略策定のプロセスは通常、図のような流れをたどる。必ずしも一方向の流れではなく、仮説・検証を繰り返しながら進んでいく。また、一度策定した戦略がある時点で成功したからといって、それで戦略策定が終わるのではない。経営環境が同じ状態にとどまることはないから、環境変化に応じて戦略を見直し、再定義しなくてはならない。

 それでは、戦略策定プロセスの概要をステップごとに説明していこう。

経営理念ビジョン:戦略目標を設定する際の思想的なバックボーンとなる。

環境分析環境分析では自社を取り巻く内外の環境に目を配る。外部環境は自社が直接コントロールできない社外の環境を指す。大きなトレンドや変化の兆しを明らかにしたり、市場のニーズや競争環境を把握することは、市場における機会と脅威の発見につながる。一方、内部環境では自社がコントロール可能な経営資源が分析の対象だ。経営資源や自社の構造上の強みや弱みを冷静に把握することにより、自社にとってのビジネスチャンスを見つけやすくなる。

■成功要因(Key Success Factor)の抽出:環境分析の結果を踏まえて、当該事業を成功させるための要件を探り、それを実現するために何をすべきかを検討する。

■戦略オプションの立案:外部環境の変化や競合の出方のパターンなどに応じて、事業目標に到達するために戦略案(戦略オプション)を何通りか考え出し、事業展開の可能性を探る。

■戦略の選択:戦略オプションごとに、予想される結果や必要となる資源、実行の難易度などを検討し、実行すべき戦略を絞り込む。