中学受験があたり前になった今、受験科目の中で一番気がかりなのは算数ではないでしょうか。「お父さん」に算数を教えていただきたい理由は、「お父さん」こそが、塾の先生や家庭教師よりも、最もお子さんにとって最適な教師となりえるからです。そのためにはまずお父さんが算数の楽しさをご理解いただき、それをお子さんに伝えていただくことが重要です。

当連載では、私(タケウチ)とお父さんのやりとりを通じて、中学受験でよく出てくる算数の問題をわかりやすく解説します。算数の中でも、受験問題でよく出てくる「周期算」「つるかめ算」「食塩水」「平面図形」「計算問題」の5つのジャンルから出題。1ジャンルあたり全3回にわたり、練習問題や過去問題を実際に解いていきたいと思います。

【超基本】
 まずはここを押さえよう!

父:『つるかめ算』って名前は聞き覚えがあるんだけど、いまいちどんな問題なのかはピンとこないんだよね。

タケウチ:確かに他の分野と比べて、名前と内容の関連性が薄いので僕の周りでも「つるかめ算って何だったっけ?」って感じになってる人も多いですよ。

『つるかめ算』編【STEP1】:「つるかめ算」はどういう問題で使うべきか?

【例題】
 例題を解いてみよう!

【例題1】
ツルは足が2本でカメは足が4本あります。
ツルとカメが合わせて10匹いるとき、足の数の合計が28本でした。
このとき、ツルとカメはそれぞれ何匹いますか?

タケウチ:「これぞまさにつるかめ算!」という問題です。どうでしょうか?

父:なんで「つるかめ」っていうのか疑問だったけど、単にこういうことだったわけね。

タケウチ:いや実はもっと深い意味があります。と言いたいところですが、おそらくこのまんまだと思います(笑)。