カワイイ女の子が握る「おにぎり」はなぜ、男心をくすぐるのか?

 今回はおにぎりと社会貢献の話。

 カワイイ女の子におにぎりを握ってもらうと、男はなぜうれしいのだろうか。そんな素朴な疑問を持ったのは、深夜のテレビ番組で紹介されたある新手の商売を見たことがきっかけだった。

メイド喫茶の進化版?
秋葉原に新登場したおにぎりカフェ

ガルむす」という名のその店は、秋葉原にこの4月にオープンした、現役アイドルがおにぎりを握ってくれるという新業態の店である。おにぎり2個セットで800円。カウンターには数名の女の子が並んでいて、どの女の子が握ってくれるかは「くじ」で決まる。しかし、同セットを1000円で買うと指名ができる。メニューはその他に「味噌汁」(指名あり800円、指名なし500円)、ドリンク(指名あり800円、指名なし500円)など。食券制で、全食券に女の子との3分間トークタイム権が付いている。

 つまり、たとえばおにぎりセットを注文すると(食券を買うと)女の子がおにぎりを握ってくれて、さらに3分間のおしゃべりができるというシステムだ。指名あり食券を買うと、好みの女の子を指名して、その子が握ってくれたおにぎりを食べながら、3分間のおしゃべりが楽しめる。

 ちなみにおにぎりは女の子がラップで包んで握るのだが、実はポイント制があって、1オーダーにつき1ポイントが付き、30ポイント貯まると、ラップ越しではなく素手で直接握ってくれるという情報もある(注:公式サイトにはその旨の記載はないのだが)。ネットの情報によれば、女の子たちのビジュアルレベルも結構高いようだ。

 というような、いわばメイド喫茶の進化形というか変形版の店なのだが、とにかく「カワイイ女の子がおにぎりを握ってくれる」というコンセプトにそそられる男子も多いのではないだろうか。秋葉原には女の子が寿司を握ってくれるという「なでしこ寿司」という店もあるが、やはり寿司よりおにぎりを握ってもらったほうが(男性としては)幸福感が高いように思える。

「おにぎり」と「女子マネージャー」
という最強の組み合わせ

 おにぎりと言えば、昨年の夏の甲子園で「おにぎり2万個を握った女子マネージャー」が話題になったが、これも作ったのが「おにぎり」だったからこそ、スポーツ紙のオヤジ記者の琴線に触れて記事になったのではないだろうか。これが、「カレー2万食」とか「肉じゃが2万食」では、多くの男心をくすぐることはなかったと思う。