バランスファンドがダメな4つの理由

 さて、運用商品としてのバランスファンドの可否については、世間的な専門家の間で賛否両論がある。筆者は明確に「否!」の立場なのだが、理由は以下の4つだ。

(1)リスクの大きさ・内容が把握しにくい

(2)リスクの大きさ・内容のコントロールが難しい

(3)コストが割高

(4)アセットアロケーションの特別な能力は誰にもない

リスクの大きさと内容を
把握・コントロールしにくい

 バランスファンドに投資していて、「国内株式」「外国株式」といったアセットクラスにそれぞれ幾ら投資しているか、把握している投資家は、はっきり言って少ないだろう。運用報告書を見れば把握できなくもないが、運用報告はせいぜい月次で、月中の変更は把握できないし、そもそも報告書をチェックする投資家は少数だ。

 すると、バランスファンド自体のリスクの大きさが把握できなくなるし、加えて、そのバランスファンドを含めて、自分がどのくらいの大きさのリスクを取っていて、そのリスクの内容がどのようなものなのか、自分の運用の全体像についてはもっと把握しにくい。投資している運用商品が、あるバランスファンド一つだけという方は稀だろう。

 さらに、自分の運用資産の中にバランスファンドが含まれていると、全体として、どのアセットクラスを幾ら持ちたいとして、リスクの大きさと内容をコントロールすることが難しくなる。

 バランスファンドの中身が明らかで、資産配分の変更は行わないことが約束されていれば、コントロールが効くかもしれないが、難しい場合が多い。