脚光を浴びることが少ない競技ハンドボールに先週末は注目が集まった。

 来年のリオ五輪出場権をかけたハンドボール女子アジア予選が名古屋で行われ、日本代表が健闘を見せたからだ。出場は5ヵ国で、1位になった国だけが出場権を得る。日本はウズベキスタン、中国、カザフスタンに3連勝。やはり3連勝した韓国と40年ぶりとなる五輪出場を目指して対戦した。しかし、1984年のロス五輪から9大会連続で出場しているアジア王者・韓国の壁はやはり厚く、21―35で完敗。出場権獲得は来年3月に行われる世界最終予選まで持ち越しになった。

 最終予選が各大陸予選の上位12ヵ国が出場。4ヵ国ずつ3組に分かれてリーグ戦を行い、各組2位までが出場権を得る。強豪のヨーロッパ勢も出場する厳しい戦いになるが、組み合わせ次第では出場権獲得の可能性はある。引き続き注目したい。

 ハンドボール女子日本代表が悔し涙を流した一方で、朗報も入ってきた。ホッケー女子日本代表の五輪出場が確定したのだ。日本代表は五輪予選を兼ねた7月のワールドリーグで6位にとどまり、出場権獲得は各大陸予選の結果次第になっていたが、オセアニア予選ですでに出場権を得ているニュージーランドとオーストラリアが決勝に勝ち残ったため、その出場枠がまわってきたのだ。団体球技で五輪出場権を得たのは、バスケットボール女子に次いで2競技目ということになる。

日本代表チームの「愛称」、どの競技が親しみやすいか

 今後も団体球技の五輪予選が目白押しだ。11月にはW杯の活躍で一躍注目の的となったラグビー日本代表が、7人制で五輪出場をかけてアジア予選に臨む。男子は11月7・8日(香港)、女子は11月7・8日(香港)と28・29(東京)で予選が行われる。

 サッカーの五輪出場権がかかるU-23アジア選手権は年明けの1月12日に開幕。16ヵ国が出場し、グループリーグ、決勝トーナメントを経て上位3ヵ国が出場権を得る。女子のアジア予選は2月29日から。6ヵ国がリーグ戦を行い上位2ヵ国が五輪出場権を獲得する。

 また、バレーボールは男女ともワールドカップで五輪出場を決めることができなかったが、来年5月のアジア大陸予選と世界最終予選に出場権をかけて臨む。五輪に出場できるかどうかは、その競技の人気を左右しかねない重大事。緊張感のある戦いが続くことになる。