20~30代は「安定的な生活」「老後の金銭的な不安」を解消するために、定年まで働ける会社で働きたいという人が多く見られる一方、40代は金銭的な不安よりも、「今の会社を辞めたら大変、面倒」といった精神的な負担を懸念して、転職を避けて定年まで働ける会社で働きたいと思う人が多いことがわかりました。

 次いで、「今の会社に定年までいると思うか?」と尋ねました。すると、「定年まで働きたい」と答えた人はいずれも過半数を超えていたにもかかわらず、「はい」と回答した人は40代で44%、30代31%、20代はわずか15%に過ぎませんでした。「定年まで働ける会社で働きたいが、今働いている会社で定年まで過ごせるかどうかは不安」という人は年齢が若くなるにつれて増えていくようなのです。

【今の会社に定年までいると思うか?「いいえ」と答えた人】
<20代>
「まだ子どもがいないためこれからできたら多分辞めると思うので」(24歳女性・愛知県)
「子どもに手がかかるようになったら、辞めざるを得なくなると思うから」(26歳女性・東京都)
「なんか違う。自分のやりたいことが他にある」(29歳女性・東京都)

<30代>
「自分が定年になる頃まで会社が存続しているかわからないから」(35歳男性・宮崎県)
「激務だから体力がもたないし、出産、子育てがある」(30歳女性・東京都)

 20代~30代は、自身のライフイベントや会社の経営状況など、不確実性の高い状況から同じ会社に居続けるのは難しいという意識が高いようです。かたや40代はライフイベントもひと段落し、自分の定年も見通せる一方、また大部分は再就職が難しいと言われている年代です。「仕事に慣れていて、人間関係もいいから」(43歳男性・栃木県)、「退職金が一応出るので」(42歳男性・沖縄県)というように慣れや面倒を避けるという意味で、定年まで同じ会社にいると思う人が多いのでしょう。