「定年後働きたくない」20代は4割も!
働かないという選択肢はありえる?

 アンケートでは最後に、「定年後、働ける間はどのように過ごしたいですか?」と尋ねました。すると、30代、40代では「今の会社で定年後も働きたい」「定年前とは異なる会社で働きたい」人が合わせて46%と42%と、過半数に近かったにもかかわらず、20代ではわずか26%。その一方で「仕事はしたくない」と答えた20代は40%と、30代の23%と40代の26%を大きく上回る結果となりました。

 なぜこのような差が年代によって表れたのでしょうか。「40歳定年制」の発案者としても知られる、東京大学大学院経済学研究科・柳川範之教授は、「40代になると定年も近い将来として想像できる一方、20代はまだ若く約40年先の定年後を想像できないから(「定年後は働きたくない」と答えた人が多いのだろう)」としながらも、「20代でも50~60代以降の人生をプランニングすべき」と指摘します。

 では、プランニングとは何をすればよいのでしょうか。柳川教授はまず、「10年~15年の単位で何がやれるかを考える」ことが必要だと語ります。10年後にどんなスキルを身につけておこうか、副業や転職の可能性も含めて考えてみるのです。

 とはいえ、「10年後だって想像がつかないよ」と思う人は少なくないでしょう。

「想像ができないという人は、自分が思いつく範囲のやれること・スキルの習得で構いません。半分、夢物語でもいいのです。忙しいからと目先だけにとらわれず、思いつきでも将来に目を向けていると、実際に何か起こったときに対応できたり、考える準備ができるものなのです」(柳川教授)