3回目の転職はなぜ嫌われるのか
それでも選ばれる人の条件は?

 どうして転職3回目以降の求職者の成功率が低いのでしょうか。原因を人事部に尋ねると、入社後の「定着率」が懸念材料としてあがってきました。大抵の会社は、長く働いてくれる人を採用したいと考えます。そこで転職回数が多い人に対しては「またすぐ辞めてしまうのでは」と考えるのは当然のこと。そこで、転職回数が増えれば増えるほど「納得できる軸のある転職理由か(=当社に入社しても辞めないか)」を慎重にチェックすることになります。結果として懸念材料がみつかって採用に至らないケースが増えてしまうのでしょう。

 あるいはスキル不足への懸念をあげる人事部もいます。転職回数が多いということは、1社あたりの在籍期間が短いということ。中途採用は、「即戦力として早い段階で成果を出せるかどうか」が期待されます。ならば、経験が浅いとすれば保有しているスキル・知識が低いのでは、と考えて即戦力としての期待がもてなくなるのでしょう。

 ただ、回数が多くても、その理由に納得できる要素があればあるほど、懸念が緩和される可能性はあるようです。

 取材した飲食サービス業界で働くSさんは、外資系と国内系の企業で4回の転職を経験。ただし、その経験を通じて様々な角度から接客の極意を学んだと、転職するたびにアピール。すると年収もポストも期待以上の待遇で先日、5回目の転職を実現しました。

 いずれにしても会社は中途採用では即戦力を期待します。転職回数の多さが「引け目」に見えないように「堂々と」した態度に加えて、経験の豊富さとしてアピールできればプラスになる場合もあるのです。