「妻は恥ずかしげもなく、裸のツーショットを男に撮ってもらったのです!自分のスマホを男に貸して!!どっちも許せません」

 このように妻の「うっかりミス」で不倫の事実は直樹さんの知るところになったのですが、さすがの直樹さんも「見なかったこと」にして今まで通り妻と接する自信はありませんでした。このまま「お咎めなし」で済ませることは気持ち的に難しく、やむを得ず妻を問い詰めたのですが、それが冒頭の「大声」だったのです。

「妻は気が弱いから、もし大きな声でまくし立てられれば、泣き出したり、部屋にこもったり、家出をしたりするだろうなぁ」

 直樹さんの見立てでは、そんなふうに予想していたのですが、実際は正反対でした。「何度も断ったのに抵抗できなかった。ごめんなさい」と謝罪し、「もうしないわ」と約束しました。

 妻はスポーツクラブに通ってて、「サルサ」のプログラムで男と知り合ったようで、一緒に踊っているうちの意気投合。お互いの家庭や配偶者、子どもにまつわる愚痴や不満や悪口をこぼしているうちに仲睦まじくなったようですが、妻はもちろん、その男も既婚者。

 男は自分の妻に出て行かれ、1人残された戸建の自宅で別居生活をしていたのですが、いかんせん男の1人暮らしは荒れに荒れており、ほとんど掃除をしないので部屋はほこりだらけ、ろくに自炊をしないので外食ばかりで栄養バランスはめちゃくちゃ、さらに洗濯ものはたまるばかりでした。そんな荒んだ生活を送っている男がかわいそうになったのでしょうか。妻は男の身の回りの世話をし始めたのです。

妻は男と二重生活
夫の世話も怠らなかった

 例えば、毎週金・土・日、妻が男の家へ行き、朝昼夜の食事の支度をし、平日のうち2日から5日は弁当を用意し、家庭内の消耗品(シャンプー、調味料、フライパンなど)はその都度、妻が自費で補充し、それ以外にも部屋のカーテン、マットレス、男の衣服などを買い揃えてあげたそうですが、まるで内縁の妻のよう。

「お恥ずかしいことですが……今まで全く気づかなかったんです!」

>>後編『不倫した妻の「その気はなかった」という嘘にどう対処したらいいか (下)』に続きます。

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