「安倍さんが最初に首相になったのは、06年のことですが、その1年後にお腹の具合が悪くなったということで辞めてしまいましたよね。この時、安倍さんは政治家として再起不能だと言われ、もう1回、総理になるなんて誰も思っていませんでした。それで、力を失った安倍さんからは、多くの人が離れていきました。

 ところが、そんな中でも安倍さんを慕って事務所に通い続けていた人々がいます。この人たちが今の安倍政権を支えている面々です。男性議員で言えば、内閣官房副長官の萩生田光一さんや下村博文前文科相などで、女性議員では稲田さんでした。だから、安倍さんは稲田さんを信頼しているわけです」

安倍ガールズが活躍する一方
首相に逆らった者の末路は…

 稲田政調会長と並んで、安倍首相が信頼を置いている女性議員が丸川珠代環境相だと鈴木氏は指摘する。

「丸川さんは、安倍さんがゼロから育てて国会議員にした女性です。丸川さんが初出馬したのは07年の参院選でしたが、この時は安倍さんが総裁枠だと言って、丸川さんを強引に自民党から擁立し、東京選挙区にねじ込んだという経緯があります。自民党に丸川さんを紹介したのは、某テレビ局の幹部と言われています。安倍さんとは親しく、その関係でアナウンサーをしていた丸川さんを安倍さんに推薦したとされています。

 丸川さんを紹介してもらった安倍さんは、将来有望と判断して立候補させましたから、自分で育てたという思いが強いんです」

 安倍首相が政治家として格別の扱いをしているのが稲田政調会長と丸川環境相。では、他の安倍ガールズはどうなのか。

「総務相の高市早苗さんも安倍さんと近いと言われていますが、私が見るかぎりでは、安倍さんから特別寵愛を受けているという印象はありません。確かに重用されていますが、それは当選回数が7回もあるベテランで安倍ガールズでも最古参だからでしょう。言葉は悪いかもしれませんが、『お局』的な存在。安倍さんにとっては、高市さんの立場も慮って、稲田さんを起用する場合は、同時に高市さんも起用するかたちにしているんでしょう」

 一方で、安倍首相とは思想が異なる、自民党のリベラル陣営にも女性議員はいる。その代表格が野田聖子議員だ。野田議員といえば、15年9月、自民党総裁選挙に際し、出馬の意欲を見せたものの、立候補に必要な推薦人が集まらず、出馬を断念したという経緯があるが…。