たとえ売り出し価格が高い物件であっても、「この価格まで下げてくれれば買いますよ」という指し値を設定して買い付けの書面を提出すれば、損することはない。こうした推奨買い付け価格は売り主の希望条件と査定された価格から絶妙に決めることが求められる。このあたりは売り主側の仲介担当からうまく聞き出す「ヒューマン仲介」のテクニックになる。

 先日、大阪で相続税対策のセミナーを開いたら、私に「お礼を言いたい」と言って来た人がいた。その人は私の本を読み、住まいサーフィンの会員になり、横浜のタワーマンションを購入していた。関西に転勤となり、売却したら2000万円の譲渡所得が得られたという。

 こうした人は確かに多い。この人以外にも、中古マンションの自宅売買で800万円の譲渡所得を得たという人や、新築マンションの自宅の含み益で1500万円を得たという人もいた。私もこれを繰り返し使って資産形成している。3000万円の譲渡所得控除は、含み益3000万円まで無税となる。そしてこの制度は、2年経過すればまた使うことが可能である。自宅を住み替えてわらしべ長者になることが可能である。

 そこで、「住まいサーフィン」の会員にアンケート調査をしてみた。その結果、80%以上の人が「含み益が購入価格以上になっている」と回答した。18万人の会員のうち、10万人が購入していれば、8万人以上が含み益を出していると思われ、その経済効果は1人500万円とすると4000億円に上る。これが不動産ビッグデータの可能性でもある。

◆住まいサーフィンアンケート調査結果「現在価値を購入時と比較したら」

含み益を出すための鉄則は
物件を「割安」に買うこと

 ここで、改めて含み益を出すための考え方を確認しておこう。それには筆者が提唱する「7つの法則」を守る必要があり、特に重要なのは「割安に買う」ことだ。7つの法則の具体的な説明は拙著に譲るとして、割安に買うための心得をまとめると「いつ?」「どんな物件を?」「いくらで?」買うかに尽きる。

「いつ?」に関しては、子どもの入学などの季節要因を考慮しなければいけないためあまり選べないが、売り時は顧客や会員には随時伝えている。「どんな物件を?」に関しては、物件ごとに住まいサーフィン上で「儲かる確率」として算出している。住まいサーフィンでは新築については一定期間表示しているが、中古は伏せているので、これを住戸内覧時に提示している。