36、「方角がよくない」

「その会社は方角がよくない」「字画がよくない」「今は運気が悪い」など、理由にならないとも思えるが、意外とこの手のことを気にする経営幹部が多いのも事実。「バカらしい」と断じるのは簡単だが、本気で提案を通す気があるなら、気にしておいて損はない。いいタイミングでいい相手と組んだ提案は通るし、事業も成功しやすい。

37、「出世が遅れるぞ」

 嫌味ではなく、あなたのことを思っての上司からのアドバイスだ。会社によっては、革新的な提案をするなど「余計なこと」をするよりも、決められたことだけをこなしていたほうが出世に有利なこともある。出世をとるか、多少煙たがられても自分のやりたいことをやり通すか、ここは考え方次第だろう。

38、「イマイチわくわくしない」

 内容に問題はない。プレゼンにも問題はない。企画もそれなりに説得力がある。「なるほど…でも、なんかわくわくしないね」と、「鶴の一声」的に上司から発せられる言葉だ。勝手な話なのだが、上司はリスクを取りたくないくせに、それなりに面白いこともやってもみたいのだ。「リスクはこのように制御し」、かつ「わくわくする企画で」「やらせてみたい」と思わせる、聞き手のテンションを上げる内容の工夫とプレゼンを心がけよう。

重要なのは“空気”を作り
よきタイミングで提案すること

 Dのジャンルの却下の理由は、感覚的な部分によるところが大きいが、同様に提案する場の空気をいかにつくるかも重要である。会議体に提案するときであれば、直前の議題の内容によって提案が通るか、ボツになるかに影響が出る。

 たとえば、給与の引き下げの話し合いをした後は、みんなが不快になっている。その会議にそのモードのまま、ポジティブな提案をしても当然通りにくい。逆に、みんなが幸せな気分になるような成功に類するニュースが流れた後や、絶対に通る提案のあとにプレゼンをすると、勢いに乗って提案が通りやすくなる。そんなことから、会議の順番を決める事務局の担当者と仲良くなり、適当な理由をでっちあげて、提案の順番を変えてもらうくらいの努力はしても損はしない。

 さて、ここまで3回にわたって、「上司からの却下の理由」を解説してきた。失敗した過去の企画を見直していただければ、きっと該当するような話がいくつかあると思う。これから新しく提案をする際には、今回、紹介した38のダメ出しの言葉を念頭におき、それらへの対策を実践しておけば、企画が通る可能性は飛躍的に高まると思う。みなさんの成功をお祈りしたい。

(構成/大高志帆)