謝礼交際は売春とは違うのか?
弁護士が語る法的問題点

 さて、この謝礼交際という形態、実態はやはり売春に限りなく近い。法的には問題はないのだろうか。複数の弁護士に聞いてみると、皆こう口を揃える。

「女性の側から謝礼を持ちかけるような言質がない限りは、法的に問題があるとは言えないのではないか。ただし、謝礼を受け取る前提で行っているのならその限りではない。もっとも、それを立証することは捜査当局も女性側も難しいだろう」

 しかし、ある弁護士は、「現実の話として謝礼交際が表沙汰になるのは、不倫関係がそれぞれの配偶者に露呈したときなどに限られるのではないか」と付け加えた。売春として摘発される可能性は低そうだが、主婦が多いだけに、バレた場合には大トラブルに発展する危険性は高いということだ。

 SNSという便利なツールの出現によって、可能になった「謝礼交際」という新たな社会現象。かつてはハードルが非常に高く、それ故に「女性にとっての、最後のセーフティネット」として機能していた性風俗産業を確実に侵食する、秘かな勢力に成長しつつある。

※本文中、カタカナ名は仮名です。