タイ 2016年6月7日

海外移住希望者必読!
日本人がタイで死んだらどうなるの?【前編】

専門業者に依頼して遺体を日本へ搬送

 遺体は日本で弔いたい。日本で荼毘に付す(火葬する)ためには、遺体を日本へ搬送しなければならない。だれがどのように、そして費用はいくらかかるのか。

■遺体の橋渡しをしてくれる「医療アシスタンス」

 そこで登場するのが「医療アシスタンス」。世界を舞台に活躍する人たちのために24時間365日体制で、最高の医療とリスク管理を提供するが、その業務の一部に「死亡案件」がある。遺体を外国へ搬送する業務だ。

 保険は費用を負担するが、医療アシスタンスは直接サービスを提供する(自動車保険とは別にサービスを提供するJAFのようなイメージ)。

 タイにある医療アシスタンスによると、タイから遺体を日本へ搬送する場合、警察または病院→大使館→医療アシスタンス→バンコクの葬儀社→遺体搬送の航空貨物業者→航空会社→日本の空港霊柩専門業者 と連携が取れているそうだ。医療アシスタンスはこれら一連の流れの管理、保険会社とのコーディネイト、そして遺族の困りごとに電話一本で対応する。

 海外旅行保険の救援者費用に加入していれば、医療アシスタンスが手続きの代行やコーディネイトをしてくれ、遺体はなんなく日本の指定場所まで届けられる。

 ちなみに、搬送にあたっては防腐処理が必要であるが、海外旅行保険ではこういった遺体処理費用については100万円ほどを上限としている。また、遺体の移送費用は、救援者費用枠内での対応(保険会社によって上限無制限の場合と限度を設けている場合あり)となる。

 海外旅行保険に加入しておらずに遺体をタイから日本の指定する場所まで搬送する場合、遺体処理費用込みで80万~100万円ほど(遺族の来タイ費用・滞在費など含まず)かかるのが一般的なようだ。

■海外旅行者保険の「救援費用枠」は?

 以下は一般的な救援者費用枠だが、保険会社、または保険の商品によって支払われる金額や日数が違うので留意のこと。なお、保険料については旅行(海外滞在)の期間や死亡・疾病・盗難・損害などの支払い金額ともかかわってくるので割愛する。

1) 捜索救助費用
2) 現地までの航空運賃などの往復運賃(救援者3名までなど人数に制限あり)
3) 現地および現地までの行程におけるホテル宿泊費(救援者の人数および日数に上限あり)
4) 現地からの遺体移送費用(300万円までなど上限あり)
5) 遺体処理費用<葬儀費用など、遺体の処理とは直接関係がない費用は含まない>(100万円までなど上限あり)
6) 諸雑費<救援者の渡航手続費、現地での交通費・通信費など>(合計で20万円までなど上限あり)

 なお、海外旅行保険や駐在員保険は海外からは申し込めないので、日本で申し込むことになる。

タイで荼毘(だび)に付すには

 橙の衣をまとったタイの僧の経で弔ってもらい、この地で荼毘に付して(火葬して)もらおう……。在タイ日本人の数が年を追って増えるに従い、こう考える方は確実に増えるだろう。(取材協力: ワット・タートーン)

 在留邦人の葬式に使われることの多い、BTSエカマイ駅直近のワット・タートーン寺院は1937年に建立された。現在、8万7928平方メートルの広さに約25のサーラー(堂)があり、約1万体が納骨されている。

 遺族から連絡があると、看取り・納棺・通夜・葬儀・告別式・火葬・納骨という一連の死者を葬る作業をワンストップサービスで取り仕切ってくれる。

葬式に関わる料金についてワット・タートーンからは明確な回答は得られなかったが、一般にはタイの中流クラスで一般には10万バーツ(約30万8000円)ぐらいといわれる。予算に応じて対応してくれるというのが現状だ。

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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