タイ 2016年6月7日

海外移住希望者必読!
日本人がタイで死んだらどうなるの?【前編】

身寄りのない遺体はどうなるのか?

 ところで、タイでひとりで暮らしていた日本人が死亡し、日本の親族やタイでも親しい人が判明しない場合、遺体はどうなるのか。

 通常、警察や病院から大使館に日本人の死亡が伝えられると、領事部邦人援護班はパスポートや在留届から親族、あるいは遠い親戚などを探すよう努め、タイでの死亡事実を告げる。

 その際、
1) 遺体を日本に搬送するか、当地で火葬するか、その段取りやおおよその費用を説明する。
2) 遺族に遺品の中から保険や財産の有無を調べてもらう。
3) 前述のタイの死亡登録証明書の取得や日本への死亡届の情報を提供する。
4) 遺族への遺産や財産の移譲を行う場合、タイにおける手続きについて説明する。

 死んだ後、身元がわからなければ死亡登録証明書の発行はできないので、その間、遺体は警察病院や国立病院で保管されることになる。

 生前、日本に身寄りがないとされていた日本人が死亡した場合、領事部邦人援護班で「身寄りの方を見つけるよう最大限努力する」という。いわゆる「近い親族」が見つからない場合も、該当市区町村に対する戸籍調査を行ない、この調査は連絡が取れる親族が見つかるまで延々と続けられる。最終的には相当遠い親族であっても見つかることになるという。

 その結果、日本にいる遺族と思われる人に「親戚らしいが会ったこともない」「タイに行けない」などと言われた場合、どうなるか。

 領事部によると、「大使館で弔ってくれ」と依頼されるケースもあり、その場合、大使館側で葬儀の方法とおおよその費用を遺族等に提示して委任を得、タイの葬儀屋に依頼する(葬儀の費用は遺族の負担)。葬儀にあたって大使館が直接弔うことはないが、日本の疎遠になった遺族との橋渡しをしてくれるわけだ。

 タイでひとりで暮らす場合はとくに、死亡後、大使館から遺族に速やかに連絡してもらえるように、在留届は必ず済ませておきたい。在留届はインターネットでも簡単に提出することができる。

 次回は、遺族年金や故人名義の銀行預金残高引き落とし方法、チャオプラヤー川河口への散骨の一部始終、編集部に寄せられた質問などをご紹介する。

(文・撮影/『DACO』編集部)

『DACO』とは?:バンコクで月2回発行される無料の情報誌。発行人の沼舘幹夫編集長は25年近く前に日本の通信社からニュースを仕入れ、在タイ日本人に伝えるために駐在員として来タイした。

 

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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