・酒を飲まないと痩せる

 筆者は専門家ではないため、医学的な根拠はないが、酒をやめて4キロほど痩せた。暴飲暴食がなくなったせいだろうか。さらに、顔色が良くなったと言われることも増えた。

・「お茶」という概念の存在

 飲酒を続けていた頃は、「お茶」という概念が皆無だった。「人と会って話すなら飲む」。これが基本だったからだ。しかし、世の中には「お茶」という文化が存在する。東京には、美味しいコーヒーやデザートを出すカフェが多いことに、今さらながら気がついた。

・お酒を飲めない人の気持ちがわかるようになった

 世の中には体質的にお酒を受け付けない人もたくさんいる。筆者は、そういう人の気持ちがまったくわからなかった。酒を無理強いすることはなかったが、「せっかく楽しい場なんだから飲めばいいのに」くらいに心の中では思っていた。しかし、今は違う。むしろ、彼らは同志だ。そして、もともとが酒飲みだったため、そちら側の気持ちもよくわかる。

 飲めない側も、飲める側の気持ちも理解できる。最強のノンアル・ファイターになったのだ。

・記憶力が悪いのは、酒のせいではなかった

 筆者は、人の顔や名前を覚えるのが苦手で、それらをすべて酒のせいにしていた。しかし、酒をやめた今でも、まったく治っていない。すべて酒のせいにするのは、酒に失礼である。自分の弱点にはしっかり向き合い、改善していかなければならないことを断酒から学んだ。

 最後になったが、アルコール依存症は歴とした病気である。個人の性格や根性のせいにせず、どうしてもやめられない場合は、専門機関への受診をお勧めする。「断酒するなら飲み会の参加は禁止」と指導を受ける場合もあるそうだ。筆者は人間関係が変わるストレスのほうが高いと自身で判断したため、参加しても飲まずに済む方法を模索しているが、依存度によって変わってくると思うので、そこは医者の指示に従って決めてほしい。

 筆者がこの記事で伝えたかったことは、酒がない生活は「死んだも同然」ではないということだ。酒のない人生も、けっして悪くない。酒のない人生を、楽しんでほしい。自身や周囲の人の飲酒に悩みを抱えている人にとって、少しでも参考になれば幸いである。

 当連載についてご意見がある方は、筆者のTwitterアカウントにご連絡いただきたい。すべてに返信できないとは思うが、必ず目を通したいと思う。