たったいま、小沢一郎元幹事長の記者会見が終わった。

 衆院本会議開始直前のわずか10分前から議員会館で行われた「ぶら下がり会見」は、結論から言えば、期待はずれであった。

 筆者が事前に期待したのは、小沢氏の自発的な「離党」である。

 しかし、小沢氏は「会見」で真っ向からその可能性を否定した。現場からUst中継をしていたフリーライターの畠山理仁氏のツイッターから引用する。

「今、話した通り、国の正式な捜査機関である検察当局の一年余に及ぶ強制捜査の中で、えー、起訴するような不正な事実はないと、こう、いうことが明らかになったわけでありますので、私としては、そのような(離党)意思は持っておりません。淡々として政治活動は、私が必要とされる限り、続けてまいります。今、言ったように、検察当局で不起訴となった、ことでありますので、えー、同志の皆さんも、党のみなさんも、そのことは十分、理解していただけると信じております。(略)んー、ただ、あの、皆さんも、ちょっと考えていただければおわかりのとおり、いー、検察審査会で、裁判の場で、法廷で、法廷で、えー、事実関係を改めて明らかにしろということで、司法の場に移っておりますので、その意味では、あのー、その場で、えー、きちんと、おー、事実関係を明らかにして、えー、なんの不正な、問題もないと、いう結論を、おー、得るように、全力を尽くしたいと思います」

 これらの言葉だけを聞けば、確かに納得できるものだと思う。

 しかも、今回、検察審査会が起訴相当とした根拠である「調書」は、検察庁自らが事実上否定したのみならず、作成した人物自体に大いなる問題を抱えている代物なのである。

 話は逸れるが、その問題について、なぜか新聞・テレビの記者クラブメディアは、ほとんど報じることをしない。