(A=あなた、B=後輩)

A「今ちょっといいかな?」

B「はい。何ですか?」

A「ちょっとお願いがあるんだけど、もし時間があれば、この資料をまとめる手伝いをしてほしいんだ。Bさんの力を借りられると、とてもありがたいのだけど……」

B「いつまでですか?」

A「明日の夕方までにやってしまいたいんだけど、どうだろう?」

B「今日、明日はちょっと……」

A「他の仕事がつまっているのかい?」

B「そうなんですよ。お手伝いしたいのですが……」

A「そうか。残念だけどしかたないね。また何かあったらお願いしてもいいかな?」

B「もちろんです」

 大切なのは、「今ちょっといいかな?」「どうだろう?」と相手の都合を気遣いながらお願いをすることです。これなら相手にとっても、都合が悪いことを伝えやすいですね。

 また、会話の最後に、「また何かあったら……」と一言つけ加えておくことで、相手にとっても断ったことを負担に感じさせないような気遣いになります。

気持ちよく「ノー」を言うための
大切なポイント

<ねらい>
なかなか言い出せない「ノー」を言えるようになる

 口ベタな人にとってはお願いやお誘いよりも、「ノー」というほうがむずかしいようですが、勇気を出して実践してみると、そんなにむずかしいことではないことがわかります。

 だれしもそうなのですが、特に口ベタな人は、相手から「ノー」と言われると傷つく場合が多いようです。ですから、余計に、自分は相手を傷つけたくないと思ってしまうのでしょう。

 そのため、どう断わったらよいか考えているうちに、断わるタイミングを逸して、唯々諾々と相手に引きずられていくことが多くなってしまいます。

 しかし、それでは、自分にとっても、相手にとっても望ましいコミュニケーションは生まれません。無理をしない、ウソのないコミュニケーションが取れてこそ、心と心を通じ合うことができるのです。

 気持ちよく「ノー」と言えるトレーニングにチャレンジしましょう。