アイコさんは“政略結婚”といっても決して暗いものではないという。むしろ高校や大学同級生の多くがした恋愛結婚のほうが、日々の生活における現実の壁に阻まれ苦労が多いように思えてならないと話す。

「ご主人がリストラされたり、働かない、低収入…と、日々の苦労を抱えている人も少なくありません。うちは幸い、夫の実家も私も、経営する企業への責任はありますが家計での苦労はしたことがありません。互いの両親が、互いにベストな生涯の伴侶を選んでくれたと感謝しています」

 だが、夫は自分にとって“ベストな生涯の伴侶”ではあるものの、燃えるような恋心を抱くことはないまま。「夫とは出会ったその時から“家族”という位置づけです。家族に恋したり、性を感じたりは、普通、しませんよね?」

 夫にとっても、アイコさんは「恋愛」の対象とは見られないのだという。だからセックスの対象にはならない。こうした感情もいつしか夫婦の間で暗黙の了解となる。「夫からは、『俺の子を産んでくれたら互いの両親に申し訳が立つ。だから家族以外の人間関係は、互いに迷惑をかけない範囲でいこう』と言われました」。要は、暗にお互い、“シークレットラバー”を持つことを認めよう、という提案だ。

2人の彼氏に支えられて2子を出産!
「ストレスフリーで妊娠しやすくなる」

 アイコさんも同意した。24歳で結婚して3年間、子宝にも恵まれなかった。「夫との最初のセックスは、ちっともよくなかったんです。3回目でもう嫌になりました。でも家族であることは確かです。だから夫からの提案は大賛成でした」

 そこで今から十数年前、当時は、現在ほどメジャーではなかった不妊治療、体外受精にチャレンジすることにした。「体外や顕微授精だと、夫とのセックスなしでも妊娠できます。これこそまさにわたしたち夫婦のための治療です。早速、どこの病院がいいか調べて取り組みました」

 この不妊治療時、家庭では夫はアイコさんを懸命にサポートしてくれた。だがそれだけではない。「夫が多忙な時は、シークレットラバー…、当時は2人いた彼氏たちがサポートしてくれました。ジャニーズ系でイケメンのルックスの彼、知的でユーモアたっぷりな会話が楽しい彼、このふたりの彼にも支えられて第1子と第2子を無事出産しました。今、はじめての女の子を欲しいと思い、3人目を夫、彼氏たちと一緒に目指しています」

「彼氏たちによる妊活サポート」とは、彼氏たちが、セックスレスであるアイコさん夫婦に成り代わって不妊治療時の送迎、採卵や移植時の付き添いを行う。「愛してくれる異性の付き添いや送迎は心丈夫。子宝を待ち望むセックスレス夫婦にとって、シークレットラバーの存在は不可欠です」