彼氏たちの援助は、単なる送迎にとどまらない。「夫婦さながら」のプライベートなものも含まれた。「不妊治療時、膣座薬を挿入することもあります。自分で入れるとあまり色気ないですよね?でも、彼氏たちだと、夫に成り代わって、わたしを丁寧に愛してくれ、スムーズに膣座薬が奥まで入るようにサポートしてくれます。妊娠・出産という目標に向けて、全員が心も体もひとつになれました。彼氏たちも生まれた子を、まるで『自分の子』のように可愛がってくれます」

 このように子宝を待ち望むセックスレス夫婦にとって、妻の「シークレットラバー」、もしくは決して体の関係は持たないが互いの配偶者が認め合ったステディな異性である「セカンドパートナー」が果たす役割は意外にも大きいのかもしれない。

 前出の関西のレディースクリニック医師は、「あくまでも個人としての主観」という前提の上でこう語った。「そもそも妊娠、出産とは、そう簡単なものではありません。妊娠を望むならストレスは大敵です。愛に包まれた生活を送ることでストレスが軽減されるという意味では、子宝を待ち望むセックスレス妻にとってステディな関係の異性は有用といえるのかもしれない」

「ゆきずりの関係では何も考えずセックスします。つまりストレスフリーです。セックスワーカーの場合は、一概にはいえませんが何らかの事情でそうした職に就くことからのストレス過多、平たく言えば絶望感が根底にあるのでしょう。これも見方を変えれば逆説的ですがストレスフリー。どちらも妊娠する上での重要な要素を満たしています」

 セカンドパートナーの存在が心の安定、さらには大仕事である妊娠・出産の支えになりうるのだ。もっとも、夫婦が同意していればこそ、という条件はあるかも知れない。極秘にしておけば、バレる心配が先に立ち、ストレスフリーにはならなさそうだ。

性的に衰えた50代夫の子どもが欲しい!
ある妻の下した決断とは?

 さて、子宝を待ち望むセックスレス夫婦は、なにも「セレブ」家庭に限った話ではない。大阪府内に住むノリコさん(41)は、夫(51)とその連れ子で高校生の息子(18)、そして中学生のノリコさんの連れ子である長女(13)の4人暮らしだ。夫の行きつけのスナックで働いていたノリコさんは、2年前に現夫と再婚した。家庭は円満、だが不満もある。

「夫は自営業でいろいろ大変です。それに50歳を超えた年齢でもあり、もう夜のほうはさっぱり…。家には年頃の息子と娘もいます。なので夜の生活もままなりませんでした。でも再婚した以上、夫との子が欲しいと思うのは女性なら当然ですよね?」

 2人の子を持つことは諦めるしかないのか――。ある日、ノリコさんは夫に離婚覚悟で、自らの思いの丈をぶつけた。すると、夫からは意外な反応が返ってきた。

「俺もお前との子どもは持ちたい。だが、俺はもうセックスそのものにはほとんど興味はない。結婚前、嫌われると思って黙っていたが、少し変わった性癖がある。それをお前が受け入れてくれるのなら、体外受精でならお前を妊娠させることはできると思う」