夫が言う、「少し変わった性癖」とは「3P」だった。なかでも夫は、「妻が自分以外の男性に抱かれる様子をみて興奮する『NTR(寝取られ)マニア』という性癖」だという。

「びっくりしました。でも、正直、私も嫌いではなかったので…。夫からは、『相手男性にはちゃんとゴムをつけさせるから』と言われました。夫は、セックスそのものはもう体力的な衰えから厳しいようですが、そうしたプレイを見ての射精ならまだいけそうです。だから、その際に精子を貰って不妊治療に励もうと夫と話し合いました」

 以来、ノリコさんは、夫と、「元ヤンキー」だったという夫の兄貴分男性(53)や弟分男性(48)を交え、妊娠を目指して「寝取られプレイ」を楽しんでいるが、兄貴分と弟分男性は挿入時、かならずゴムをつける。対して夫は挿入なし。プレイを見ながらの射精に徹する。

 その際、夫はレディースクリニックに持ち込むための精子を採取、それをノリコさん、兄貴分たちも見守る。夫と若い時分からの仲間たち皆が“妊活”に協力的。このことが、ノリコさんたち夫妻の“心の支え”になっているのだという。

「俺のタネではないけど、子づくりに協力している以上、俺の子でもある。子は宝だ。俺と弟分も含めて、3人の男が“父親”といえる。幸せな子だよ」兄貴分男性は、こんな珍説を開陳するが、これは冒頭部で紹介したアイコさんが言う、「彼氏たちも生まれた子を、まるで『自分の子』のように可愛がってくれます」と見事に一致する。

 夫とはセックスレス、でも夫のDNAを受け継ぐ子を持ちたい。そのために婚外の男性に愛される…にわかには信じ難いと思う人も多いだろうが、こうした“協力関係”は、確かに存在するのだ。

 医療技術の発達で不妊治療も一般的になった現代だからこその、肉体関係なしでの懐胎を希望する妻たちの言い分。「こんな関係もアリ」とすんなり納得するには奇抜すぎる話ではあるが、当の本人たちの満足度はいかにも高そうだった。