続いて本人の喫煙の影響を除外する目的で、喫煙歴の有無別に解析すると、家族歴があることでリスクの上昇が見られた前記のがんは、喫煙歴の有無にかかわらずリスクが高い傾向にあった。例えば全部位のがんは喫煙歴のある群もない群もHRはともに1.11だった。また、飲酒習慣や体格で群分けした検討においても同様の傾向が見られた。

 なお、膵臓がんに関しては喫煙歴のない群で、家族歴がある場合にリスクが有意に上昇し、喫煙歴がある場合のリスク上昇は有意でなかった。この点について著者らは、喫煙の影響よりも家族性膵臓がんの影響の方が強いことを反映しているのではないかと考察している。

 家族歴がある場合にがん罹患リスクが上昇する理由として、同じ生活環境を共有することによる環境的側面と、遺伝的側面が影響していると考えられる。今回の研究結果から、本人の喫煙や飲酒、体格にかかわらず、家族歴があることがリスク上昇と関連することが明らかになった。研究グループは、「がんの罹患にはさまざまな要因が関連する。家族歴がある人は、予防のためにリスクとなる生活習慣を避け、推奨されているがん検診を受けることが勧められる」と述べている。(HealthDay News 2019年11月25日)

Abstract/Full Text
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ijc.32724

News Release
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8402.html

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