2011年はウサギ年。干支にあやかり、わが国は沈滞から跳躍へと転じるきっかけを、つかむことができるのだろうか。翌12年は米国大統領選挙、ロシア大統領選、中国のトップ交代と、世界では大きなイベントが待ち受けている。その前夜に何が起こるのか。

予算審議、統一地方選を乗り切れず菅総理退陣へ<br />中国との間で第2の尖閣諸島問題が起こる可能性も<br />――嘉悦大学教授・高橋洋一高橋 洋一(たかはし よういち)氏

 DOL編集部では各分野の著名人、DOLの執筆陣にアンケートをお願いし、2011年を読む5つのポイントをあげていただいた。アンケートではジャンルは指定せず、自由に視点を提示してもらった。さて、今年はどのような点に着目すればよいのか。あなたの予想とは、どれが同じで、どれが違ったか。ぜひ、ご参考あれ。

 上段が今年着目するポイント、下段がそれを挙げた理由である。

①菅総理が退陣する。
理由
:3月までの予算案審議で行き詰まる。もし万が一それを乗り越えたとしても、4月の統一地方選の前に菅総理では戦えないという声が大きくなって、菅総理退陣となる。

②第2の尖閣諸島問題が起きる。
理由
:日本の政治情勢の弱体化をついて、中国はできる限り日本の実効支配を打ち消す行動に出てくる。

③中国経済でバブル崩壊。
理由
:人民元の意図的な安値誘導で、中国国内に過剰流動性が起きてバブルが進行し、ついにはそれがもたなくなる。