富士ゼロックス社長 山本忠人<br />「中国で低価格製品を拡充<br />シェア2倍の20%を狙う」Photo by Kazutoshi Sumitomo

──2010年11月29日に中国市場に中小企業向けの低価格モデルを投入すると発表した。

 かなりの手応えを感じている。一部では製品の供給が追いつかず、お待たせしてしまっているケースもあるくらいだ。

 中国市場では大企業を中心に直接販売を行ってきた。今回は中小企業を対象に直接販売ではなくディストリビューターを使って、広くあまねく当社の製品を販売しようという戦略だ。ディストリビューターの数は現在600社だが、13年までに2倍の1200社まで増やす計画だ。先日の北京で行われたディストリビューター向けの説明会では、内陸から一昼夜かけてお越しいただいた方もいた。

──急拡大に伴うサービスの低下などのリスクはないのか。

 仮に製品に不具合が起こった場合でもディストリビューターの手を煩わせない仕組みをつくった。すべて現地法人へ返送してもらい新品と交換するようにしている。

 また、顧客管理システムの運用を始めた。エンドユーザーであるディストリビューターのお客様に対して細かな対応ができるようになるだろう。