太陽電池モジュールの世界的企業であるインリー・グリーンエナジーホールディング。同社の日本法人は、太陽光発電システム施工・販売を主力とする「エコスタイル」と協業、太陽光発電所の普及に邁進している。

インリー・ グリーンエナジー ジャパン
代表取締役社長 山本 譲司

 インリー・グリーンエナジーホールディング(以下、インリー)は太陽電池モジュールのリーディングカンパニーで、「インリーソーラー」というブランドの元、世界90カ国で17ギガワット以上の納入実績を持つ。本社は中国河北省保定市にあり、ポリシリコンからモジュールの組み立てに至るまで、世界で最大規模の垂直統合型生産工程を実現している。性能・品質・信頼性において評価が高く、太陽光業界のグローバルリーダーとして成長を続けている。

 その日本法人がインリー・グリーンエナジージャパン(以下、インリージャパン)であり、2012年からの4年半で日本国内累計2ギガワット以上の出荷・納入実績がある。社員数約40人という少数精鋭の組織で、売上高は約400億円(16年12月期)、住宅用・産業用の太陽電池モジュールを、北海道から沖縄まで全国に出荷している。

「インリージャパンが成功している理由は、本社のある中国河北省の素朴かつ誠実で真面目な気質が、製品の信頼性に結び付き、25年間の出力保証を担保する品質第一主義を取っていること。また、それぞれの国に最適化した自治と独立性を持つ現地法人を置き、お客さまとの長期的な関係構築にフォーカスした営業戦略にあります」

 そう語るのはインリージャパンの山本譲司代表取締役社長だ。日本法人には中国本社から派遣された幹部は1人もおらず、社員は全て日本法人での採用。各工場の生産部門との直接交渉ルートを持ち、日本サイドで一気通貫の物流コントロールを行う。日本に根差した商社機能を持つ組織なのだ。