始まったリスク資産への資金流入

 世界の株式市場は日柄調整的な局面にあるものの、それほど下がらず底堅い。これは投資家のリスク許容度回復により、新規資金が株式を含むリスク資産に流入し始めたためと見ている。

 典型が投資信託だ。米国の株式投資信託のデータを見ると、4月まで資金が流出したものの、5月から流入超に転じ、最近は週当たり30億ドル程度の流入が続いている。米国ほどではないが、日本でも5月は国内株式型、外国株式型などの投資信託に資金が流入した。

 それ以外でもさまざまな個所でリスクマネーの動きが活発化する兆しが見られる。たとえば、調査会社ユーレカヘッジは、5月はヘッジファンドに15億ドルの資金が流入したと報じたが、純流入は昨年7月以来とのことである。