文章を書く人の悩みを全て解決する注目の新刊『10倍速く書ける 超スピード文章術』が、発売間もなく重版が決まるなど大きな話題を呼んでいる。今回、本書の最重要ポイントとも言える1つのスキルを初公開する。

伝わる文章のヒントは「会話」にある

「文章が、伝わらない」

これは、古今東西、多くの人を悩ませ続けてきた永遠の課題だと言えます。
私は、23年間のキャリアの中で、この問題を解決する1つの方法を見出しました。
ここでは、その方法を簡潔にお伝えします。

本記事の元になっている書籍『超スピード文章術』の中で、「わかりやすく役に立つ文章」を爆速で書くためには、「誰に、何を感じてもらいたいのか」を決めて、適切な「素材」を集めることが必須条件になるとお伝えしてきました。

(※ビジネス文章の「素材」とは、「独自の事実」、「エピソード」、「数字」。つまり、読み手に「これを伝えたい」と思う内容そのものを指します)

今回お伝えするのは、そうして集めた素材を、どう組み立てれば「伝わる文章」になるのか、という話です。

私の方法は、極めてシンプルです。

「目の前にいる相手に、しゃべって伝えるなら、どんな順番にするか?」を考える。それだけです。

つまり「しゃべるように書く」ということですが、それは「話し言葉で書く」ということではありません。「誰かと話しているとき、どうやって意思疎通がなされているか?」というところに、伝わる文章のヒントが隠されているのです。

なぜ、「しゃべるように書く」と絶対伝わるのか?文章はコミュニケーション。だから「会話」が参考になる

上司でも、取引先でも、友人でも、両親でも、誰でも構いません。
誰かと「おしゃべり」するときのことを思い出してみてください。