米国の新車セールス減に拍車、変わる日米メーカーの勢力図トヨタが8ヵ月ぶりにフォードを抜いて2位に。RAV4は9ヵ月連続のプラスと絶好調だ Photo:TOYOTA

いよいよ黄信号が点滅
米国新車セールスは7ヵ月連続減

 米国新車セールスの減少が止まらない。7月実績は7ヵ月連続の前年割れ。これまで好調な販売を維持してきたライトトラック(SUVとピックアップトラック)が、前年同月比2.5%減と、マイナスに転じた。いよいよ、黄色信号が点灯している。

 民間調査会社のオートデータ社がまとめた7月の米国新車販売台数は141万6743台。前年同月比は7%減と、7ヵ月連続で前年実績を下回った。

 日本メーカーのビッグ3は、トヨタが8ヵ月ぶりにフォードを抜いて、2位に浮上。22万2057台を販売し、前年同月比は3.6%増と、2ヵ月連続で前年実績を上回った。ベストセラー乗用車のカムリは、同0.9%減の3万3827台と、18ヵ月連続のマイナス。カローラは同15%減の2万8333台と、8ヵ月連続で前年実績を下回った。そんな中、RAV4は月販新記録の4万1804台、同31.1%増で、9ヵ月連続のプラスと絶好調。

 ホンダは日産を上回り、2ヵ月ぶりの5位。だが、15万980台にとどまり、前年同月比は1.2%減と、3ヵ月ぶりに前年実績を下回った。主力車は、アコードが3万903台で、同3.3%減と、3ヵ月ぶりの前年実績割れ。CR―Vは3万1761台にとどまり、同11.8%減と、2ヵ月連続のマイナス。シビックは同11.3%増の3万6683台と、8ヵ月ぶりに前年実績を上回った。

 日産は2ヵ月ぶりに6位に後退。12万8295台を販売したものの、前年同月比は3.2%減と、3ヵ月ぶりの前年実績割れ。主力のアルティマ(日本名ティアナ)は2万2314台を販売し、同10.6%減と、10ヵ月連続で前年実績を下回った。セントラは同1%増の1万8724台と、2ヵ月連続のプラス。主力SUVのローグ(エクストレイルの米国仕様)は3万2425台。同2.6%減と、9ヵ月ぶりに前年実績を割り込んだ。