日産・スバルの検査問題で日本車への信頼は失墜したか日産に続き、スバルも無資格検査問題で社長が会見した Photo:REUTERS/AFLO

日産、スバルと相次いだ
無資格者による完成検査問題

 日産自動車の10月の国内新車販売が半減したことを新聞各紙が報道した。各紙の論調は「日産、無資格検査で打撃。ブランドイメージが悪化し客離れにつながっている可能性がある」「企業イメージの向上を背負う車が出ばなをくじかれ、ブランドの立て直しは容易でない」と厳しいものである。

 9月29日に日産が国内工場の完成検査で無資格者が検査していたことを公表し、月をまたいだ10月2日に西川廣人日産社長が謝罪会見を行ったのが端緒だ。皮肉にも西川社長が会見した日は、日産がEVリーダーへの牽引役となる新型EVリーフの発売日だった。

 さらに、ダメ押しもあった。

 この謝罪会見の後も国内6工場で無資格完成検査が続いていたことが分かり、再度19日に西川社長が謝罪会見するハメに。当面の間、日産車の出荷停止を招く失態となった。