TOEIC® Program」の実施と運営で知られる一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、訪日外国人に対する接客サービスの向上、おもてなしの精神の醸成をキーワードとした「TOEIC® セミナー」を虎ノ門ヒルズフォーラムで開催(2017年11月1日)した。日系企業における、おもてなし英語対応力の向上は、どのように図られているのだろうか。

 訪日外国人旅行者が年間2400万人を超える中、今ホスピタリティの現場で、語学対応力は重要なテーマになっている。英語対応はまだ特定のスタッフに任せているケースも多いが、接客するスタッフ全員の英語力が、お客さま満足度向上への重要な要素であることは確かだ。

 訪日外国人旅行者の多い、ホテルやレストラン、航空会社や旅行会社などの接客現場では、通常英語の対応マニュアルが用意されているが、外国人からの質問に適切に答えていくためには、より柔軟なコミュニケーション能力と英語力が要求される。

 では実際に、ホスピタリティの現場では、英語力向上に向け、どのような努力が行われているのだろうか。

 今回のセミナーでは、ホテル、旅行会社、航空会社などの関係者が登壇し、300人を超える来場者が熱心に耳を傾けた。その模様を3回の連載で紹介していく。発表を行った企業の一つ全日本空輸(ANA)のケースを見ていこう。登壇したのは人財戦略室ANA人財大学の佐々木一彰副学長である。

2017年度 TOEIC®セミナー
ホスピタリティ現場の本気の仕組みづくり

―お客様満足のための一歩踏み出すおもてなし英語対応力―

【基調講演】
世界各国のお客様からのご依頼・ご要望にホテルコンシェルジュとしてお応えする際のマインドと求められる英語力(語学力)
パレスホテル東京 チーフコンシェルジュ レ・クレドール ジャパン プレジデント
住吉真矢子氏

【事例発表1】
お客様の急速なグローバル化に対応する-JTBコーポレートセールスの取り組み-ある日突然、「次回のプレゼンは英語でお願いできますか?」
JTBコーポレートセールス 本社人財価値向上プロジェクト
プロジェクト長 中村弘子氏

【事例発表2】
意外なつながり!! 「TOEIC® Tests」と「仕事の段取り力」の関係とは?
ニュー・オータニ 人事総務部 能力開発課
支配人 杉井志帆氏

【事例発表3】
世界をつなぐ心の翼に"Japan Quality"を乗せて
全日本空輸 人財戦略室 ANA人財大学
副学長 佐々木一彰氏

【ETSからの発表】