スーツやジャケットを新調するのは楽しいですね。しかしながら、買って終わりにしてはいないでしょうか。買った後にも気を付けるポイントがあります。いったいどのようなところに注意を払うべきか。今回はこのお話をお伝えしたいと思います。(ファッションスタイリストジャパン代表取締役 西岡慎也)

ジャケットは肩が命!
ハンガーこそが寿命を決める

ジャケットの寿命を縮める「悪いハンガー」に気をつけろ!ジャケットの寿命を決めるのはハンガーだった!良いハンガーの2つの条件を押さえておきましょう

 新しい年を迎えるにあたり、スーツやジャケットを新しく購入した方もいらっしゃると思います。

 ジャケットはせっかくなら長く使いたいもの。そのためには、少しでも着用後の傷みを軽くすることがポイントとなりますが、そこでカギを握るのは、「肩」です。

 肩が型崩れすると、どんなに良い物でも台無しになってしまいます。肩を綺麗にキープするためにはハンガーを使用しなければなりませんが、ハンガーの選び方にもコツがあります。それは、肩先に向かって広がるような厚みを持ったハンガーを選ぶことです。

 人間の身体が首元から肩先に向けて広がるように、ジャケットも同じように作られています。横から見た時、凹凸がない平たいジャケットはありません。だからこそ、ハンガーも平たいハンガーを避ける必要があるのです。

 そして、もう1つ見落としがちなポイントがあります。それは、ハンガーにもサイズがあるということ。ジャケットをかけた時に、肩先が落ちてへこんでいないか、必ず確かめましょう。へこんでいると、ハンガーのサイズがジャケットよりも小さいということです。逆に、ハンガーの先端が袖の方まで突き出ている場合は、大きすぎるということです。適切な厚みと肩幅――ハンガーを選ぶときはこの2つのポイントを意識しましょう。