「女性が痩せ、男性が太っていく」のは日本だけの現象か

日本女性は早くから「痩せ」に転じ
その傾向が60代にまで及ぶ

 私が関心を寄せている統計データの中には、身体に関して、戦後、男女の差が大きく広がったものがある。すなわち、太っているか、痩せているかの指標である「BMI」だ(図1参照)。

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪が開催中であり、世界のアスリート達の体型の違いに気づかされることも多いので、今回は、世界のBMIについて調べてみよう。

 BMIは体重(キログラム)をメートル単位の身長(メートル)で2回除して求められる値であるが、日本の基準では18.5未満を「やせ」、25以上を「肥満」と判定している。こんな基準では、ほとんどが「肥満」となってしまう国も多いので、国際的には30以上が肥満とされる。