会社で評価されない人が気づくべき「印象の意外な決まり方」シンガポールのベイサンズホテル前で、心穏やかにたたずみながら

仕事ができるだけではダメ
周囲からの評価をいかに高めるか

 髪を振り乱しながらイライラして、話しかけてはいけない雰囲気をまといながら働く人が職場にいないだろうか。筆者はそんな人を見かけるたびに、思い出す言葉がある。

「Perception becomes reality」(振る舞いや、他人からの見え方が、評価となる)

 ハーバード大卒、最年少でマイクロソフトシンガポールの役員となった元上司から教えられた言葉だ。

 グローバル社会では、たとえ仕事ができてもイライラしていると、周囲からの評価はマイナス、良くてもプラスマイナスゼロになってしまう。社員を評価する方法は会社によってさまざまだが、実はどんな会社でも「他人からの印象が強く個人の評価に反映されている」のだ。

 つまり、周りからの印象がいい人は低評価になりにくく、逆に印象の悪い人が高評価になることはない。極端に言えば、仕事ができなくても周りから「仕事ができそうだ」「会社やチームへ貢献している」といった印象を持たれている人は、「評価にボーナス点」がついているのだ。

 このボーナス点を持っている人は、万が一仕事で失敗したとしても、ミスに対する周囲の心象は最小限の悪化で留まる。反対に成果を出したときには、ボーナス点のお陰でさらに高評価を受ける。

 もちろん、本当に社内で高い評価を受けたいのなら、正攻法でいくしかない。コツコツと地道に仕事に取り組み、高い成果を収め、周りと良い関係を築くということだ。