RPAツール「Automation Anywhere」による間接業務の自動化など、全社的な働き方改革を推進している日立ソリューションズ。同社はそれを通して得たノウハウも併せて提供する「ワークスタイル変革ソリューション」により、顧客企業の業務生産性の向上を包括的に支援している。

日立ソリューションズ スマートライフソリューション事業部 ライフスタイルイノベーション本部 デジタルイノベーション部 小山善直部長

 日立ソリューションズは2017年7月より、「ワークスタイル変革ソリューション」の提供を開始。独自開発のAIなど先進技術を盛り込んだ同ソリューションの目玉の一つが、海外で3000社以上の導入実績を持つRPAツール「Automation Anywhere」による業務自動化ソリューションだ。担当する小山善直氏(同社スマートライフソリューション事業部 ライフスタイルイノベーション本部 デジタルイノベーション部 部長)は、「自社でも専門組織を設置して運用しており、多くの成果とノウハウを得ています」と同ツールの提供に自信をのぞかせる。

ITの専門家の立場で
全社導入可能なRPAを選定

 同社がワークスタイル変革ソリューションに不可欠なピースと考えたのがRPAだった。小山善直氏らは16年から、「豊富な導入実績を持ち、信頼できる製品」であることに加えて、「ロボットの作りやすさ」「メンテナンスのしやすさ」「対応するシステムの幅広さ」などITの専門家の視点で選定に当たった。

「例えば、多くのRPAツールは個々の業務作業を表したボックスをワイヤでつないでビジュアルにロボットを作る『フローチャート型』です。一見すると使いやすそうですが、自動化対象の業務は場合によっては数百ステップもの作業で構成されるため、それらを一つひとつボックスとして定義すると全体が複雑化します。作った本人ならともかく、異動などで業務を引き継いだ後任者が修正などのメンテンナンスを行うのは大変です」(小山善直氏)

 それに対して、Automation Anywhereではスクリプトによってシンプルに各ステップが定義され、コンペア機能で変更されたステップは色分け表示される。誰でも修正箇所が分かり、メンテナンス性に優れており、組織的活用、継続的な業務改善に向いているという。