「節約してるのになかなかお金が貯まらない……」「老後の資金づくり? 何もやれていないんだけど……」「資産運用の情報が多すぎて、何から手をつければいいのか……」そんな家計の悩みをお持ちの人も多いのでは? ずぼらな人でも簡単にできる「家計システムのつくり方」を解説した、ロサンゼルス在住のFP主婦・岩崎淳子氏の最新刊『お金が勝手に貯まってしまう 最高の家計』より、内容を一部抜粋してお届けする。

ふつうの家計は「すべての○○」を買うのがいちばん手堅い

ふつうの家計こそ「すべての株」を買うべき

前回までの連載では、預金や保険が資産形成の主役にはなり得ない理由を見てきました。
だとしたら、あとはいったいどんな手が残されているのでしょうか?

「不動産投資をやって賃貸収入とか?」
「FXで儲けた人の話を聞いたことがあります」
「でも為替なら外貨預金で手堅くいったほうがいいかも……」
「いやいや、やっぱり個別株の売買でしょう?」
「いま流行りの仮想通貨取引は……?」

この連載は、「お金にはあまりエネルギーをかけたくない人」のために書かれていますから、どれをすすめられても、みなさんの心はあまりときめかないと思います。あるいは、お金にそれなりに関心がある方は、すでにこれらのいくつかには手を出した経験がおありかもしれませんね。それを止めるつもりはありません。個人の趣味の範囲内で、ある程度のリスクを取るのはかまわないと思います。

では、家計システムを構築していくときは、結局、何をすればいいのでしょうか?