実は怖い「自律神経」の病気、緊張が続くビジネスマンは注意!写真はイメージです

“ムネリン”こと、川崎宗則元プロ野球選手の引退理由となった「自律神経」の病気。数年前から「自律神経失調症」という言葉がよく聞かれるようになり、それに悩むビジネスパーソンも少なくない。が、一方で言葉は知っているものの、実態はよくわからない人も多いのではないだろうか。自身の予防のため、あるいはそれに悩む人への理解のため、識者に「自律神経」の詳細と整え方を聞いた。(取材・文/フリーライター 有井太郎)

ムネリンを襲った「自律神経」の病気
40代以上の一般人でも発症する

 日米で活躍し、プレーだけでなく明るいキャラクターでも人気を集めた川崎宗則さん。“ムネリン”の愛称で親しまれた人気野球選手は、今春、突然の引退を表明した。

 引退自体も驚きだったが、あわせて世間の注目を集めたのがその理由だ。一つは、故障からのリハビリが思うようにいかなかったこと。そしてもう一つが「自律神経の病気」だった。

 彼は、所属球団のソフトバンクを通じて、こんなコメントを発表した。

「昨年の夏場以降からリハビリを続けてきましたが、同時に自律神経の病気にもなり、体を動かすのを拒絶するようになってしまいました。このような状態で野球を続けるのは、今の自分には考えられません。

 悩んだ末、この度、ホークス球団と協議して自由契約という形で、野球から距離を置いてみようと決断しました。(中略)今は環境を変えて、じっくり心と体の回復につとめます」

 あの明るい性格の持ち主が「心と体の回復に努める」というのは、意外だった。一方、その彼が陥った「自律神経の病気」については、“なんとなく”しか理解していない人も少なくないはずだ。