100万部を突破した<『ユダヤ人大富豪の教え』の著者、本田健さんと、アメリカで「イチローの次に有名な日本人」とも呼ばれた吉田潤喜さん(ヨシダソース創業者/ヨシダグループ会長兼CEO)の対談が実現。
 本田健さんの最新刊『大富豪からの手紙』の中で書かれている「人生で大切な9つのテーマ」((1)偶然、(2)決断、(3)直感、(4)行動、(5)お金、(6)仕事、(7)失敗、(8)人間関係、(9)運命)について、お二人に語り合っていただきました。対談の模様を3回に渡ってお届けします。
対談の3回目は、「失敗」「人間関係」「運命」について、です。(Photo by 森藤ヒサシ)

なぜ、お金持ちは「失敗のない成功は危険」と考えるのか?

成功するための唯一の方法は、失敗と行動を繰り返すこと

本田 『大富豪からの手紙』では、大学生の主人公のもとに、大富豪の祖父が残した「9つの手紙」が届きます。7番目に開く手紙が、【失敗】です。
祖父は、手紙の中で、「成功のためには失敗は必要だ」「『失敗してもあきらめずに行動し続ける人』の方が、成功する確率は、10倍にも、100倍にもなる」と書き残しています。

吉田 生きていれば、誰にでも失敗はありますよね。しかも僕は、失敗の数なら誰にも負けない自信がある(笑)。今でこそ、ヨシダソースをはじめ、いくつもの事業を抱えているけど、過去に4回、破産危機に直面したんです。アメリカで、ゴルフ場開発に投資して失敗したときは苦しくて、苦しくて、本気で、「自殺しよう」と思って、寸前までいったことがあった。

本田 どんな成功者であろうと、一度のチャンスで成功したわけではありませんよね。失敗しない方法は存在しないのだから、「成功のためには、失敗は通過点だ」と考えたほうがいい。そして失敗したら、「どうやって挽回できるか」を考えて、行動する。本にも書きましたが、成功するための唯一の方法は、「失敗をして、悩みながらも、行動し続けること」しかないと思うんです。

吉田 一度や二度失敗をしたからといって、そこで終わりにしてしまう人は、結局、何をやっても成功しないんじゃないかな。失敗を恐れてチャレンジをしないことが、一番の失敗だと思う。だから、「成功とは、100回失敗して1回うまくいくことである」というメンタリティを忘れてはいけない。
失敗して、失敗して、また失敗して、「これ以上行ったら、潰れる」っていう局面に追い込まれたときに、ポッと扉が開くことがある。だからこそ、「崖っぷちに立たなアカン」のです。